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悪気ない人には正攻法が通用しない
「話せば分かる」なんて大嘘だ。これは『バカの壁』の著者、養老孟司氏の言葉だが、まさにその通りだと私も思う。今までの経験や育った環境が異なれば、考え方や価値観も変わるだろう。ましてや元々脳の作りが異なるのであれば、分かりあうのは難しい。
そもそも、誰しも他人の全ては理解できない。共感にしろ、『分かり合えた』と感じた時にしろ、それはあくまで自分に置き換えて想像したものだ。相手の気持ちや考えを想像できなければ、聞いたこともない言語で話しかけられているのと同じだ。分かり合えるはずがない。
特に、サイコパス気質の人とは、分かり合うことは不可能に近い。彼らは、感情や良心が極めて希薄であり、 努力しても、他人がどのように感じるかを想像できない。なので、常識にとらわれない天才や、罪悪感のない殺人鬼になってしまうこともあり、危険人物とも言える。
とはいえ、彼らのような厄介な人に関わらなければならない時もある。サイコパス気質を持った人は25人に1人いるとも聞く。サイコパスはCEOに多いので、仕事で遭遇する可能性も高い。大概、天才的な仕事人なものの、人格破綻者というケース。近づくのは危険だ。
毒を以て毒を制する
彼らのような厄介な人を追い払うのには、正攻法では太刀打ちできない。1番良い方法は、自分自身が厄介な人になることだ。まさに「毒を以て毒を制する」だ。彼らは、幸せそうで自分の思い通りにならないタイプが大嫌いだ。そして、自分の知らないタイプの場合、マウンティングしづらいために避けていく。なので、相手から逃げたくなるように、 超ポジティブで脳みそお花畑系な厄介かつ危険人物を演じるのがコツだ。今回は戦わずに、厄介な相手から去ってもらうための方法を初級・中級・上級で3つ紹介したい。
厄介な相手から去ってもらうための方法
【初級編】子どもになる
子どもは「なんで?」「どうして?」と悪気なくしつこく聞くと思うが、それを真似する。ポイントは満面の笑みを浮かべ、無邪気に目を輝かせながら、あるいは尊敬の眼差しで興味津々といった調子でいること。批判や詰問しているのでもなく単純にあなたに興味があるというようにすると、相手は邪険にはしづらい。
「すごいですね!で、何でですか?」「へー!でもどうしてですか?」と相槌や褒め言葉もセットで繰り返す。相手は段々面倒になって去っていく。手強い相手でも、ずっと繰り返していくと徐々にひるんでくることが多い。褒められているのにキレたら体裁が悪い。だから相手は怒るに怒れない。子供の真似して無邪気にふるまうこの方法の狙いはそこだ。
しかし逆ギレしそうになったら・・・「またまたご謙遜を!私知ってるんですよ!○○さんが本当にすごいってこと!だって、××なんですよね?隠しているなんて勿体ないですよ!」などと褒め殺す。××は事実であってもなくても良いが、プラスのイメージができて大げさなものなら尚よし。(例:次期市長は○○さんで決定ですね!」など)気味悪いほど褒め殺す。
本気で怒り始めたら・・・「ごめんなさい!○○さん、××のこと、隠していたんですものね!ごめんなさい!どうしても応援したくって!!え?××じゃないですって?いや、そんな謙遜はやめてください。○○さんは素晴らしい方なんですから!私の友達の中でも○○さん××って有名でみんなで応援しようねって言ってるんですよ」などとのたまう。
ここまでくれば相手が厄介認定して去る可能性が高まる。あくまで相手に好意を持っていて興味があり、壮大なプラスの勘違いをしているがごとく、褒め殺しまくるのだ。
【中級編】相手の存在を認めない
ただの無視ではない。相手が「もしかして自分死んでる?」と不安になる程に相手が見えない&聞こえない&感じないふりをして相手の存在を認めない。目的は、攻撃しても意味がないと思わせること。こうすると、暴言を吐き続ける相手は、誰もいない部屋で壁に向かって暴言を吐くのと同じで虚しくなる。真正面にいても覗き込まれても目を合わせない。
相手が話している時でも、全然関係ない独り言をつぶやき続けてみたり、歌ってみたり、変なタイミングで笑顔になってみたりする。ぶつかられてもキョロキョロして不審がる。話している最中に突然立ち上がって消える。とにかく見えない聞こえない感じない存在とする。
すると、相手は攻撃する意味もなくなるので徐々にフェードアウトしていく。ただし、肉弾戦を仕掛けられた場合は難しい。また、キレられる可能性や、いじめだと思われる可能性もある。相手が不安になる程に演じるスキルが必要だ。そして不気味さをプラスすると尚良し。
【上級編】架空の宗教をでっち上げて勧誘
架空の宗教を作り「神がー」とか「霊がー」とか言い回る。怯えた顔で「あなたの後ろに霊がいる」とか言って、怪しい除霊のマネして雄叫びを上げてみる。真剣な眼差しかつ満面の笑みを浮かべて勧誘する。満面の笑みで・・・「○○様を信じ始めたら幸せになったの。あなたには絶対必要だと思う。大事なお友達だと思っている、あなただからこそ幸せになって欲しいんだ。だから・・・ね?」と迫る。
もしくは鬼気迫った顔で・・・「なかなか言いづらかったんだけど、××さん、最近右肩あたり、少し重くないかな?気のせいならいいんだけど・・・」と会う度言って匂わせたり、「なんかね、××さんの肩、黒い影が見えるんだ。私も前、そうだったからわかるよ。このままだと、きっと□□になるよ。でもね、○○様の△△を毎日拝めば大丈夫!」と会う度言う。おそらく厄介どころか気味が悪くなり、あなたのことを必死に避けるはずだ。きっと相手は調子が狂うどころか得体の知れない恐怖と不快に苛まれるため、一刻も早く逃げたくなるだろう。
調子を狂わされれば去っていく
「あなたのためだから♡」と言われると、大概の人は邪険にしづらく歯がゆい気持ちになる。とりあえず、悪気ない感じで厄介かつ気味悪い人になれば、相手から去っていくと思われる。
初級くらいであればさほどリスクはないので、いざとなったら実践しても良いのではないだろうか。なので、もし、厄介な相手の対応に困っていて波風立てずにどうにか成敗したい方は、初級からお試しされることをほんの少しだけオススメする。