「大事な休暇=暇」じゃない
「暇?」という問いには万が一予定がなくても「暇」と答えてはいけない。一度『暇』と答えてしまったら、くだらぬ予定で大事な休暇を潰される可能性があるからだ。聞かれたらまずは用件から。
「暇?」には「用件は?」と返そう。
とはいえ、感じが悪いのもわかる。会社で上司にやったらキレられるかもしれない。なので、「あいていますか?」には「どうかされました?」と応酬しよう。
ものすごく心配している顔をして「どうかされました?」と質問すると、大したことのない声掛けの場合は「いや、そこまでじゃないんだけど・・・」という対応になる。
大したことのないことに、今やっていることを中断させられたり、先約をつぶされるなんてたまったもんじゃない。もしそれがやるべきことや、やりたいことであれば取り組む必要があるが、そうでなければ『今』やる必要はないだろう。
渋々「あいています」と答えてしまうと引くに引けない
「あいている?」と聞かれ「あいています」と渋々答える時には、心の中で葛藤があるはずだ。
例えば、仕事中に「あいている?」と聞かれた場合、「緊急の仕事はしていないけどやっている仕事はあるんだよな。とはいえ、今である必要もないから予定変更もできるしな・・・あいているということか」という葛藤をふまえての、「あいています」ということもある。
また、プライベートで「あいている?」と聞かれた場合、「誰かと約束したわけでもないから決まった予定はないけど、本当は家でゆっくり録画を見たいんだよな。とはいえ、今である必要もないから予定変更もできるしな・・・あいているということか」という葛藤をふまえての、「あいています」ということにもなる。
このように散々葛藤した上で「あいています」と言った後に、くだらない雑務を押し付けられたり、全く興味のないイベントに勧誘されると貧乏くじを引いた気になる。ああ、引っかかってしまったと。
波風立てずに断りたい
「嫌ならはっきり断われよ」という話かもしれないが、できれば余計な波風は立てたくない。円満に済ませておきたい。それに、会社における上司と部下の関係であれば「嫌だ」だけでは通用しない。その辺が難しいのだ。
このように、「あいている」と答えたことにより、「じゃあ、これやって!」「じゃあ、来てね!」などと言われると、断りにくい。
緊急性も重要性もなく、自分の先約を調整してまでもやる価値のない、予定をぶちこまれてしまう可能性が高くなるのだ。
もし、自分の先約を調整してまでもやる「価値がある」という予定であれば、調整すれば良い。いくら多忙で先約が入っていてもどうしても取り組みたい魅力的なことや、取り組まなければならない事故処理などであれば、どうにか予定調整するだろう。
だからこそ、
「暇?」には「用件は?」、
「あいていますか?」には「どうかされました?」
と応酬しよう。
緊急性はあるのか?
ちなみに、その後依頼された場合、「急ぎですか?」と改めて聞こう。
なかには相手の事情を何も考えず、勝手に暇だと決めつけて忙しい時にだらだらと話しかけてくる人がいる。緊急性や重要性が高いのであれば、たとえ物凄く忙しい状況でもすぐに取り組む必要がある。しかし、そうでなければ、どうでもよい。
それに、たとえ重要性が高くても、緊急性がなければ『今』である必要はない。やるかやらないかは後で考えるとして、
まずは、内容を把握し、緊急性と重要性を判断し、優先順位を決める必要がある。だからこそ、確認することがお互いにとっても大事なのだ。
予定がなくても暇だとは限らない
「何してるの?」と聞かれたら「何もしないをしてるんだよ」とくまのプーさんの名言で返すのもオススメ。暇なんてものはない。休んでいるのだ。