言葉と伝え方

数字入り「キャッチコピー」で失敗するのはこんな時

キャッチコピーに数字を入れるのは王道テクニック

「キャッチコピーやタイトルって
数字を入れるだけで
効果があるんですよね?」

と言われることがある。半分正解で半分間違いだ。

「キャッチコピーには数字を入れるのが正解」と思い込んでいると、馬鹿の一つ覚えのようにドヤ顔で「メルマガタイトルに数字入れるべき」と言うようになり成果も出せずに恥をかくことになる。

もし本当にそのようにドヤ顔で語っているのだとしたら恥じるべきだ。それはあくまで目的や状況を無視した小手先テクニックに過ぎないからである。

確かに、数字を入れるのは王道テクニックだ。

例で挙げるならば、ブログやメルマガタイトル、広告キャッチコピーにもよくありがちな

『・・・・・の3つの方法 』
『・・・が選ばれる5つの理由』
『駅から3分!最安値!』
『・・・コンクール1位獲得!』

などという、よくある書き方だ。実際効果はあるので、私もなんだかんだよく使うので批判はできない。それに、よく考えた上で入れた場合は、小手先でもない。

では、なぜ一般的にはキャッチコピーに数字を入れると良いとされるのか3つにまとめてみた。

数字入り「キャッチコピー」が選ばれる3つの理由

(1)まぎれもない事実なので具体的な内容が伝わる

単純に「駅から近い」と書いても人によって感覚が異なるので近さは伝わらないが、「駅から3分」と書けば具体的な近さが伝わる

(2)字面上に数字があった方がメリハリがあって読みやすい

特にメルマガタイトルなど、文字の色や大きさ、太さなどを変えられない場合は有効

(3)事前情報を与えられるので読者は本文を読みやすい

「3つの理由」などと書かれていると「3つなら読もうかな」などと先に思えて、本文を読み始めるまさに今回の文章)

と言ったあたりではないだろうか。だが、これは何度もいうが、小手先テクニックだ。

数字入りキャッチコピーの失敗例

大事なのは、

・シチュエーション
・ 何を伝えてどう動かしたいのか
・相手を振り向かせる方法

を確認し、考えること。

テクニックに頼っても、状況と目的を無視してキャッチコピーを作るとおかしなことになるということだ。

例えば、

「市内診療代激安ランキング1位の◯歯科」

「大学偏差値60の店長が作ったケーキ」

ということが書いてあって、行きたくなるか、欲しくなるかと考えていただければわかると思う。

「市内診療代激安ランキング1位の◯歯科」の方は、むしろ安くて怪しさが漂い、客足が途絶えてしまう可能性がある。安すぎると失敗しそうで怖いからだ。安さよりも、治ることを前面に出すべきだ。

もし数字を入れたいのであれば、◯◯学会認定、名医歯科医口コミランキング部門1位などと書いた方が来院数は増えるだろう。

「大学偏差値60の店長が作ったケーキ」の方は、もし、DHAを練りこんで作った『頭が良くなるケーキ』とか『食べたら合格するケーキ』いう売り方をしているのであれば、まだそれなりに関係あるかもしれないが、基本的には店長の大学偏差値とケーキは関係ない。

それに、東大だとかぶっ飛んだ偏差値ならば『食べたら東大に合格かも?!』だとかもし合格者がいれば「東大合格者が出た」とそれなりにインパクトも出しやすいが、大学偏差値60は割といるので埋もれるし、「だから何?」で終わりだろう。

キャッチコピーを作る前に、状況と目的を確認しよう

このように考えると、短絡的に「キャッチコピーに数字を入れるのが正解」とは思わないはずだ。小手先テクニックのキャッチコピーの作り方は沢山ある。だが、それを真似したからと言って成果は出るとは限らない。

・シチュエーション
・ 何を伝えてどう動かしたいのか
・相手を振り向かせる方法

を確認かつ考えそびれてとりあえずキャッチコピーを作っても、ただ“それっぽい”仕上がりになるだけだ。

テクニックを使うのであれば、まずは状況と目的の確認を怠らないことが重要だ。その確認が終わってから作ればテクニックは活きてくるだろう。

テクニックを使ったとして、本当に効果があるのかと考えてから作ることが重要なのである。

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ABOUT ME
アニータ江口
広告制作・記事執筆し、反応率を45.5倍にした人。趣味は街歩き食べ歩き。特技は屁理屈。好きなものは地歴・動物・昭和レトロ。2018年5月、旧ブログから当サイトに引っ越し。うまいもの食べてうまいこと言いたい。